2024年5月8日
第1日目
池島に向かって出発。
長崎に入ると雨が降ってきました。
嫌な予感です。
15時過ぎに長崎駅前のバスターミナルに到着。
ターミナルから駅前のバス停へ移動し、長崎バスで石原行きに乗車。
たくさんのバスが停車するので、どれに乗っていいのかよくわかりません。
とりあえず石原行きに乗りましたが、心配になって、運転手さんに桜の里線ですか?と尋ねました。
運転手さんは冷たく「桜の里には行かないよ」というので、ますます心配になりました。
終点の石原で降りましたが、そこは何もない寂しいバス停でした。
雨風で寒く、持参したパーカーを羽織り、坂の浦線に乗り換えました。
瀬戸港最寄りのNTT大瀬戸で降り、港へ向かいました。
既にターミナルは締まっており、職員さんが事務所で乗船券を販売してくれました。
なんとフェリーの乗客は私を含めて3人。
貸し切り状態です。
あっという間に池島に到着し、100円払って、コミュニティーバスに乗り換え。
コミュニティーバスの運転手さんによると、私が乗ったフェリーは欠航の予定だったらしいです。
この時期はすぐに波が高くなり、欠航が頻繁にあるようです。
波が3mになったら欠航になるから、天気予報に注意することと忠告されました。
運転手さんに本日宿泊する池島中央会館を告げると建物の前に停まってくれました。
本日の宿泊者は私一人。
予約するときに唯一海が見える308号室をお願いしておきました。
この部屋は唯一のベッドです。
この池島中央会館は長崎市の建物で、チェックインは利用申請書に記入し、許可証をいただくシステムです。
食事は全て自炊になります。
唯一の食堂が昨年の3月に閉店し、今は更地になっていました。
本日の夕食は持参したトラベルクッキングでご飯を炊き、ボンカレーもどきのカレーです。
トラベルクッキングに慣れていなくて、だいぶ堅めになりました。
明日からは少し水を多めに入れることにします。
職員さんによると本格的に調理すると調理室の利用料を払うことになるようで、即席物になります。
入浴後、このダイアリーを書いていますが、WIFIは3階まで繋がりますので、心配ありません。
2024年5月9日
2日目
朝食はふりかけご飯です。
昨夕の炊飯の失敗を糧に水を多めに入れて成功です。
島を歩いて一周します。
中央会館から時計回りに歩きます。
郵便局を左折して、下っていくと、旧発電・造水施設が現れました。
早速ドローンで撮影しようとiPhoneを起動するとドローンと接続できないばかりか、バッテリーがなくなりかけています。
しかたなく、次を目指して歩きます。
炭鉱体験施設と石炭船積み機を通り、海沿いを歩きます。
ツタに絡まった炭鉱住宅跡地を歩き、池島小中学校に出てきました。
今日は昨日と違い、晴天で暑い。
Tシャツ一枚で十分です。
8階建て旧炭鉱住宅を歩き、当時のすごさを感じました。
残念ながらツアーに参加していないため、第二立坑にある女神像を見ることができませんでした。
小学校のわきを通り、池島神社に到着。
その右側に整備された歩道をのぼり、四方岳に登りました。
360度パノラマです。
東にはうっすらと五島列島が見えます。
降りてくると、神社下で以前この島に住んでいた方とお会いしました。
炭鉱ができたころから住み始め、この小中学校に通っていたとのこと。
貴重な話を聞くことができました。
中央会館に戻ります。
職員さんに聞くと、本日も貸し切りだそうです。
ランチはナポリタンです。
調理室のボードに宿泊者のサインがたくさんありました。
海外の利用者も多く、イギリス、フランス、スウェーデン、ポーランド、エジプト等。
さて、午後はドローンのリベンジです。
第一立坑を道路から撮影していたら、風が強く、ドローンが飛ばされて見えなくなってしまいました。
慌ててRTHボタンを押しましたが、藪の中へ。
何とか傷だらけになりながら、探し出しました。
再度挑戦しましたが、高度を高くすると風に飛ばされ、コントロールできません。
ドローンを低空飛行させるところへ移動します。
次は炭鉱住宅です。
8階建てをあきらめ、低層階住宅を撮影後、終わるため、RTHボタンを押すと、ものすごく高く上がり、操縦不能になり、再び藪に墜落。
今度は駄目だろうと諦めながらも、藪の中へ入りました。
とげを避けながら進むと、探し出しました。
ズボンをぼろぼろにさせ、ドローン撮影終了。
昨年まで営業していた「かあちゃんの店」を探し、更地になったところを撮影して宿泊所に戻りました。
夕食はごはんにカップラーメン。
2024年5月10日
3日目
朝食は缶入りの保存食パンです。
港まで歩きます。
帰りのフェリーは神浦港へ。
ターミナルでフェリー代を購入するとき、1万円出しました。
おつりが少ないのか、10円ないかと職員さんから聞かれました。
コインが10円足りないと言ったのが聞こえたのか、地元の人がそっと10円出してくれました。
乗船券は2枚になっているので、1枚は私が持つものを思っていましたが、職員さんに渡さなければならないそうです。
今回はお願いして半券をいただきました。
職員さんがお釣りをかき集めてくれましたので、走って親切な人に10円返しました。
その人とは結局神浦港のバス停で再開し、いろいろ話を聞くことができました。
もともと熊本出身で、20年前に仕事で池島へ来て、そのまま居ついてしまったとのこと。
さいかい交通の神の浦バス停から乗車し、桜の里ターミナルへ行き、乗り換えです。
駅前で久しぶりのしっかりした食事ができました。
高速バスターミナルで熊本行きの九州産交バスりんどう号に乗ります。
各座席にコンセントがあり、スマホの充電ができました。
3時間乗車し、武蔵ヶ丘バス停で降車。
JRの武蔵塚駅まで歩き、電車で帰途につきました。
疲れましたが、思いで深い旅になりました。